発注者:高知県須崎土木事務所
業務名:緊急砂防第1-1号 河主谷川災害関連緊急砂防測量調査設計委託業務
場 所:高知県高岡郡梼原町西の川
管理技術者 吉岡恵
担当技術者 山本拓郎
<業務概要>
高知県梼原町に位置する河主谷川は、平成 30年 7月豪雨時により土石流が発生し、土砂や流木が下流に流出して人家 1戸が被災したほか、国道が通行止めになる等の被害が発生しました。
その後も流域内には多量の土砂や倒木が残存し、再流出の可能性が高まっていたことより、本業務では、土石流の再度災害を未然に防止することを目的に、砂防堰堤の設計を実施したものです。
<こだわったところ>
流域内には多量の土砂・流木があったため、先ずは、安全な調査を心掛けるとともに、早期に工事を行う必要があったため、迅速かつ正確な設計を心掛けました。
特に、客先である高知県須崎土木事務所とは、綿密な打ち合わせを重ね、客先のニーズいち早く把握して設計に反映するとともに、工事車両の進入のしやすさや、堰堤設置後の景観への配慮等についても、積極的に提案するようにしました。
<施設が完成して>
砂防堰堤が完成したことで、下流の被災家屋も修復工事を実施することができ、住民は元の位置で生活を再開することができるようになりました。
また、流域内に残存する土砂や倒木も、この砂防堰堤で捕捉できることとなり、住民への安心感を創出する設計ができたものと考えております。
<感想>
災害後の現地調査等で、土石流災害の脅威を改めて感じるとともに、住民の方はとても恐い思いをされただろうと感じました。このような想いから、有事の際には迅速かつ適切に行動し、減災に繋がる貢献ができる技術者でありたいという思いが強まりました。(設計担当者:山本)
今後も客先のニーズや地元住民の要望等を積極的に反映できる設計計画を行い、地域の安心・安全に貢献できる業務遂行を心掛けたいと思います。(管理技術者:吉岡)