発注者:高知県須崎土木事務所
業務名:砂防第18-1号 汐満川通常砂防測量設計調査委託業務
場 所:高知県高岡郡中土佐町
 
担当技術者 野中拓
 
<業務概要>
 汐満川は、高知県中土佐町汐満に位置にする渓流で、流域下流には人家や県道中土佐佐賀線 (第二次緊急輸送路 )、町道汐満 2号線 (地域防災計画に記載のある避難路 )等があり、土石流が発生した場合は、これらに甚大な被害が生じることが懸念されていました。
 この業務では、土砂災害から人家や道路を保全する施設となる砂防堰堤および流路工の詳細設計を行いました。
 
<担当技術者としてこだわったこと>
 発注者である須崎土木事務所と綿密な打ち合わせを行うとともに、地元説明会への参加、地権者との話を通じて、ご意見要望を反映することで、地域に寄り添った設計を行うことができた。
 
<施設ができたことによる住民の方の暮らしの変化>
 流域内は非常に荒廃している状況で、中小の出水で流出した土砂が人家沿いの水路に堆積し、洪水被害も起きていました。砂防堰堤を整備することで、土石流などの土砂災害だけでなく、このような中小の土砂流出も低減でき、地域住民が安心して生活できるようになりました。
 
<感想>
 この業務は約 1年半と長期間にわたる業務でした。その中で、砂防堰堤だけでなく、管理用道路や函渠工など様々な構造物の設計を担当しました。
 また、地域住民の方との話の中で、地域の実情を知ることができ、この業務の中で、できる限りのことはしたいと考えるようになりました。
 このような経験を活かせて、業務期間中に技術士の資格試験にも合格することができました。