入社式 

 
(令和6年度)
 毎年、新年度の初日に新入社員を迎え入社式を行っています。
 令和6年度の入社式は暖かい気候の中、弊社の西棟1階にて、新入社員3名の紹介に始まり、水野社長挨拶、新入社員決意表明、辞令及び社章交付、先輩社員から歓迎の言葉、大﨑常務・須賀常務紹介、橋口会長から閉会の挨拶の順で行われました。
 入社式後は、社屋前で恒例の記念撮影を行いました。
 
 

水野社長挨拶 
 
 皆さんおはようございます。今日から令和6年度が始まりました。そして5人の新たな仲間を迎えることとなりました。井上君、吉岡君、別役君、入社おめでとうございます。また、数ある企業の中から当社に入社することを決断いただきありがとうございます。
また、大崎常務、須賀常務、縁あって当社にお出で頂きありがとうございます。会社を代表して皆さまの入社を心から歓迎申し上げます。

 さて、新入社員の3人にとって今日から社会人としての人生がスタートします。3人には年末の顔合わせを兼ねた忘年会の席で、3月31日までは学生のうちしかできないことを思いっきり経験してきなさい、そして4月1日からは社会人としての覚悟と自覚をもって会社に来なさいと話をしました。今の3人の顔を見ると、その覚悟と自覚を持って来てくれているなと感じています。
 井上君と吉岡君が大学に入学され、別役君が高専の2年生の2020年4月、既に世の中にはコロナウイルスが蔓延し、その後、様々な行動制限が掛けられ、大学の授業もリモートとなり大学に入って友人を作る機会も少なく、皆さんの大事な学生生活にも大きな影響を落とし満足できる学生生活は送れなかったのではないかと思います。構営技術は仕事一辺倒の会社ではありません。私生活が充実してこそいい仕事ができると思っています。そのため、コロナで学生生活にできなかったことを含めて、これからの構営技術での仕事や趣味などのプライベートの両方に全力で取り組んで、充実した構営技術での社会人生活を送っていただきたいと思います。
 
 さて、入社式と言うことで社長としてみなさんがこれから社会人として、また、構営技術の社員として心掛けてほしいこと4点をお話させていただきます。この4点のうち3点は昨年の入社式で話したことと同じです。私が社長として新入社員に対する思いは変わるのではありませんので、昨年入社された先輩社員は覚えていると思いますが、もし、忘れているのであれば良く聞いていただければと思います。
 
まず、1点目。
会社を好きになる、上司を好きになる、同僚を好きになる努力。
好きで選んだ会社なのだから、好きになることを努力するとはどういうことかと思うかもしれませんが、これから皆さんが実際に仕事に取り組んでいく中で必ず壁にぶつかります。仕事がなかなか進まない、残業時間が増える、プライベートの時間が減り自分がしたいことができない、こんなはずではなかった。といったような状況に陥ることがあります。このように自分が思うようにいかない状況に陥ったらとかく人は、何かに責任を転嫁する、何かを悪者にする傾向にあります。こんな状況を作ったのは会社の方針が悪いからだ、上司の指導、先輩の指示の仕方が悪いからだと。そして段々と会社が嫌い、上司が嫌いとなってしまいきます。そして会社を辞めていった社員をこれまでも何人も見てきました。そうではありません。会社や上司を嫌いになる前に、まずはしっかりと自分自身を見ることです。会社が好き、上司が好きな人は、悪者を探す前に自分自身で足りないところはどこか、努力すべきところはどこか考えると思います。そうして物事をポジティブに捉え、目の前の壁を一つ一つ越えようと努力していきます。そのために、皆さんが会社が好きになってもらえるよう会社は全力で皆さんをサポートします。また、後ろに座っている上司、先輩との普段からの良好な人間関係も不可欠です。上司、先輩の方、やさしく手を差し伸べてください。新入社員の方々、後ろに座っている上司、先輩の中には意地悪な人はいません。みんな優しい人ばかりですので、安心して頼りにしてください。そして、会社や上司先輩を好きになってください。また、好きになってもらう努力もして下さい。
 
2点目は、よく言われることですが、覚悟を持つということです。
冒頭に数ある企業の中から当社に入社することを決断いただきありがとうございます、と述べさせていただきましたが、少し厳しい言い方をすれば、当社は皆さんに来ていただきたいとの思いは持っていますが、最終的に当社に入社することを決断したのは皆さん個々の決断です。その決断が間違っていなかった。何年か後、年十年か後、はたまた、当社を定年退職する時その決断が間違っていなかった、当社に就職したことに一点の悔いは無しと思ってほしいし、そう思えるような充実した構営技術での人生を送ってほしいと思っています。そのためには、この構営技術で全うしてやるんだという覚悟をもってそれぞれが社会人としての責任を持ち仕事に取り組むことです。覚悟を持った人は、先ほどと同様に悪者を探すようなことはしません。今日から社会人としての覚悟を持ってください。
 
3点目、自分で発した言葉に責任を持つ。
これから実際の業務の中で、上司や先輩から、色々な作業の指示を受けることがあります。その最後に、例えば、”作業の内容は理解できた?自分の席に戻って作業は大丈夫?”などの声を掛けられることがあります。その時に”はい”と返事すれば上司は一通り理解し作業できるものだと普通は判断します。しかし、蓋を開けてみると理解できていないことが多く作業が思うように進んでいない。なら、みなさんの責任ある返事は”はい”ではなく”すみません、もう一度この点を説明してください”、”この点とこの点が理解できていません”と答えるのが皆さんの責任ある言葉です。
当社では創立記念日11月6日付近に社員総会を開催し、その中で個々に1年の目標を設定し、その目標を全社員の前で発表する場があります。自分の言葉で目標を設定し、自分の口で発表することは誰でもできることです。やはり、社会人として構営技術の社員として大切なことは、自分で発した言葉、ここでは目標になりますが、責任を持つ、つまりその目標達成に向かって努力することです。それが、自分が発した言葉に責任を持つ、ということだと思っています。
 
4点目、自分を高く売る。
我々コンサルタントは技術を提供する商売であり、その成果品として報告書や図面があります。そして皆さん自身が技術を身にまとった商品であると思ってください。そしてその商品の価値を上げるにはどうしたら良いのか考えてください。
車であれば車種の名前を覚えてもらい、その車の性能はどうなのか、他社の同クラスの車より優れているところはどこなのか、アフターサービスは大丈夫か。
同じように考えれば、これは社外に対しても社内に対しても同じことですが、まずは顔と名前を覚えてもらう、それも単に覚えてもらうだけでなく忘れ去られることのないようなインパクトを与えるにはどうしたら良いのか、自分のセールスポイントはどこか、他社の同年代の技術者に比べ秀でたところはどこか、発注者や上司、先輩に与えるあなたになら仕事を任しても大丈夫だという安心感など、自分という商品を高く売るための武器を一日でも早く身に付けれるよう頑張ってください。
以上4点、ポイントだけでも覚えているうちに後でメモして、忘れないようにしてください。
 
 さて、先日ある討論番組を見ていた時、あるコメンテータがこれからの組織作り、生産性を向上させる組織作りに必要不可欠なことは心理的安全性であるとのコメントがありました。ご存じの方も居ると思いますが、この心理的安全性とは職場などの組織やチームの中で、意見や質問、違和感の指摘が、いつでも誰でも気兼ねなく発言できる状態のことです。もう少し分かりやすく言うと地位とか経験に関わらず誰もが意見を言い合え、率直に疑問を聞き合えるのが「心理的安全性」が高いという状態で、逆に「こうしたほうがいいんじゃないか」と思っても、「けど、どう思われるだろう・・・」と、言えなくなってしまうのは、心理的安全性が低い状態とのことです。
これから3名の新入社員の方は約3ヶ月の研修、その後配属が決まり実務に携わっていくわけですが、上司、先輩の方々にお願いしたいのは、先ほど言ったように新入社員の方々が新入社員の目線で気兼ねなく意見や質問、疑問が言えるいわゆる心理的安全性が高い環境、組織づくりを目指して頂きたいし、新入社員の方も新入社員だからではなく、新入社員だからこそ我々と違って新鮮な目線で会社を見ることができると思いますでの、ぜひ遠慮なく意見や質問をしてもらえたらと思います。
 
 最後になりますが、現在私が59歳になりました。年齢的に皆さんより確実に早くこの構営技術を去ることになりますが、その際には皆さんからお疲れさまでしたと声を掛けていただき、花束を頂けるよう、長いお付き合いをしたいと思っていますのでよろしくお願いします。期待しています。頑張ってください。

新入社員決意表明

井上 康生さん
 
 私が当社を知るきっかけとなったのは、大学2年生の時に授業の一環として参加したインターンシップです。そこでは1週間という短い時間の中で、ざっくりとではありましたが建設コンサルタントという仕事を体験し、大学で学んだことが直結している職業であると強く感じました。そして、会社の中の雰囲気が良く、部署ごとの隔たりがなく社員の方々全員の団結力に惹かれました。
 今までの私は、自身の持つコンプレックスから外面ばかりを気にして殻に閉じこもっていました。ですが、今日を持ってその殻を破り内面をさらけ出して、自分らしさは大事にしつつも少しずつ変わっていきたいと思います。
 最初はコミュニケーション等で困惑させてしまうことも多々あると思いますが、社会人としての作法やご教授の程を賜りつつ、これから構営技術コンサルタント株式会社の一員になれるように誠心誠意向き合って務めてまいりますので、今日から何卒、よろしくお願いいたします。

吉岡 英慈さん
 
 家族構成は父と母と私の3人で一人っ子になります。そのため、私が高知県に就職になると両親が知った時少し寂しがっていました。ですが、自分のやりたいことをやるべきだと応援してくれました。私も少しでも親孝行ができるよう頑張りたいと思っております。
 社会人1年目は何事も大変だとたくさんの方から言われました。私自身緊張と不安でいっぱいです。また人見知りで新しいことを覚えることが人より苦手です。ですが何事にも一生懸命、粘り強く頑張ることは得意です。そんな私を温かく見守っていただけると嬉しいです。手短ではありますが、私からの挨拶とさせていただきます。本日からよろしくお願いします。

別役 優樹さん
 
 私はつい先日、学校を卒業し初めての一人暮らしとなりました。今まで自由気ままな学生生活を過ごしていた日々が懐かしく感じております。しかし、今までは飼い猫のようだった自分が、突然大自然に放り投げられたかのような環境を過ごす中で、自分の力で生きているんだということを強く感じました。どれだけ小さな事でも、恐れずに新たな一歩を踏み出すことが、自分を大きく成長させるのだという教訓は、社会人になる自分への手土産だったのだと思います。この教訓を基に「まずはチャレンジしてみよう」と考えられる自分になるために、会社の業務に加え、クラブ活動やボランティア活動にも積極的に参加してみようと考えております。高知県のビッグイベントである、高知龍馬マラソンへの参加と完走という、今の私ではゴールの見えないような、大きなことにもチャレンジ出来るような人になりたいと思います。
 また、私の「橋梁設計で人々の暮らしに貢献し、多くに人に感謝されるような技術者になる」という夢を叶えるためにも、資格の取得などに貪欲にチャレンジしていきたいと考えております。これから精一杯頑張りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

先輩社員からの歓迎の言葉

『上司や先輩を頼ってください
 皆さん、これから3ヶ月の研修に取り組み、実務に携わるようになると思いますが、業務の内容だけではなく、社会のリズムについていくことで精一杯だと思います。私自身も業務に携わっていく中で、内容を理解すること自体にとても時間を使ってしまったりなど、苦戦することが多々ありました。そんな時に、上司の方や先輩方は一緒に紐解きながら、丁寧に教えて下さったので本当に助かりました。なので皆さんも、困ったときは頼らせてもらうことも大切だと思います。
 また、新しい環境に移り変わったことで気づかないうちに疲れがたまってしまったり、体調を崩しやすくなったりという事があるかと思います。自分に合ったリフレッシュ法を見つけて休息をしっかりとるようにされて下さい。
 私自身も今日の入社式を迎え丸一年がたったという事で新たに目標を決めて頑張っていきたいと思っております。なので、皆さんも是非何か一つ目標を決めて一緒に頑張りましょう。

技術1部技術1課 富田 彩花
(入社2年目)

 『仕事でも趣味でも交流を深めましょう』
 3名の新入社員の皆さん、井上くん、吉岡くん、別役くんは、先日に学校を卒業され、今日から社会人生活がスタートしますが、今はどのような気持ちでしょうか。これからが楽しみという方もいれば、この先上手くやっていけるのだろうかと不安に思う方もいると思います。しかし、先輩や同僚はフレンドリーで温かい人間ばかりです。すぐに馴染むことが出来ると思いますので、あまり不安になる必要はないかなと思います。比較的アットホームな職場ですので、その雰囲気に早く触れていただければ、楽しく働けると思います。
 また、当社では野球、ゴルフ、バスケットボールなどのスポーツが活発に行われており、私も趣味としてゴルフを楽しんでいます。 
年度末に向けて、繁忙期がありますので、なかなか時間の取れない時期もあるとは思いますが、こういった場は部署関係なく交流を深められるので、興味がありましたら是非何か参加してみてください。

技術3部技術1課 谷岡 優樹
(入社4年目) 

『人命・財産を守るという意識を』
 私が構営技術コンサルタントに入社したのは2011年の3.11東日本地震が発生した年で、日本中が慌ただしい中での新社会人デビューでありました。そういった情勢下で、防災に関係する職業に就くことに、漠然とではありますが、運命じみたものを感じていたように記憶しています。
 当社での仕事は防災、社会インフラ整備に関わるものが多く、人々の暮らしにとっても重要なものであります。新入社員のみなさんもこれから研修等を経て仕事をしていく中で、人命・財産を守り、生活基盤を支える大切な仕事をしているんだ、というような意識を培っていって頂きたいと思います。
 また、これからの社会人生活の中で厳しいことを言われたり、辛い経験をすることもあるかと思います。そのような時は、後ろにいる上司・先輩を頼って下さい。構営技術コンサルタントは「善い人」ばかりです。必ず、親身に相談にのってくれます。それに新入社員は3人ということで、同期同士でこそ話せることもあると思います。長い付き合いになりますので、互いに支えあい、競い合い、良い関係を築いていっていただけたらと思います。

技術1部技術2課 田中 克也
(入社14年目)

大﨑常務・須賀常務紹介

大﨑 弘明 常務取締役
 
 初めまして、本日より入社いたしました大﨑弘明と申します。
これまでは、高知県庁で土木部や危機管理部で行政の仕事に携わってました。そして、本日からは構営技術コンサルタントの一員として、一日も早く皆さんのお名前とお顔を覚えまして、これまでの経験を活かしながら微力ではありますが皆様のお役に立てるよう努めていきたいと思います。
至らない部分も多々あるかと思いますが、皆さまとのコミュニケーションを大切にしていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

須賀 潤一 常務取締役
 
 初めまして、須賀潤一と申します。
これまでは、高知県庁の農業振興部で主に農業土木の仕事に携わっておりました。県庁に在職中は、数多くの委託業務を受注していただき、素晴らしい成果品を納品いただきありがとうございました。その構営技術コンサルタント株式会社の一員になることは、身が引きしまる思いです。県庁時代に得た知識を生かして、会社の発展に貢献できるよう努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

閉会の挨拶(橋口会長)  
 
 大﨑常務、須賀常務をはじめ新たに3名の新入社員をお迎えして入社式ができることを大変嬉しく思います。心より歓迎させていただきます。
 大崎常務、須賀常務につきましては先ほど社長から紹介がありましたように現職では大変お世話になりました。引き続き行政での経験・視点も踏まえつつご指導いただきたいと思います。新入社員の皆さんにつきましては、先ほどから社長をはじめ先輩方から歓迎の言葉や皆さんが構営技術で頑張っていく上での貴重なお話がありました。新入社員当時は実感できなくても一年、二年と経験を積むに従い、こういうことだったのかと理解でき、皆さんが成長していく一助けになります。

 私からは入社式に当って私が最も重要と思っていることをお話します。我々建設コンサルタントの仕事は半人前に仕事ができるようになるのに5年、一人前の技術者になるには早くても10年という長い年月がかかりますが、人の2倍、3倍の努力をすれば人並以上の技術者になれるということです。私は2年浪人してやっと大学に入りました。数学等の理工系が大嫌いな文系人間で性格も雑です。学生時代の取得科目もほとんどが可でなんとか卒業しましたが人の2倍、3倍の努力をしたと自負しています。私は経験10年目の昭和61年にここにいます吉田取締役、古谷取締役と構営技術を設立しました。
 入社式ということで私から贈る言葉として「努力している人は希望と夢を語る。怠けている人は不満を語る」ということです。これから社会人として日々の生活を送る中で上司、会社に対して不満を語る自分がいたら自分の足元を今一度見つめ直してもらいたいと思います。これは社員の皆さんにも言えることです。しかし納得できないことや何故こんなことをしているのか、理解できないことは上司・会社に意見を言ってもらいたいと思います。意見を言うことと努力もしないで不満を語ることは180度異なるということを申し上げ閉会の言葉とします。

入社式の様子

新入社員の3名

記念撮影

弊社玄関にて